ニューヨーク文壇の寵児として、また、ゲイのセレブリティのアイコンとして社交界を席巻したトルーマン・カポーティ。『冷血』の大成功を経て長年出版が待ち望まれた新作『叶えられた祈り』は、ニューヨークの上流階級(ハイソサエティ)の実態を描いた最高傑作となるはずだった。しかし第一章が発表されるや否や、そのスキャンダラスな内容によって激しい論争を巻き起こす。社交界から追放され、多くの友人を失ったカポーティは、アルコールと薬物中毒に苦しみ、作品の完成を待たずしてこの世を去ることとなる。なぜ彼は、多くの人を傷つけるような本を執筆したのだろうか? 死後36年を経て、彼の波乱に満ちた人生を濃密に網羅し、「未完の絶筆」とされている問題作『叶えられた祈り』をめぐるミステリーに迫る珠玉の文芸ドキュメンタリー。
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トルーマン・カポーティ 真実のテープ
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2020年11月6日(金)公開